春分の日を中心に「春のお彼岸」は、先祖を敬い感謝の気持ちを伝える大切な期間です。この時期にはお墓参りをされる方も多いでしょう。この機会を活かして「お墓」について考えてみてはいかがでしょうか。少子化や核家族化が進みお墓の継承問題に悩む声も増えています。そのため、永代供養墓や樹木葬、散骨などの新しい供養の形を選ぶ方も増加しています。また、改葬や墓じまいを検討する方もいるかもしれません。墓じまいとは、墓石を解体・撤去し、区画の使用権を返還することです。行政手続きが必要で、無許可で遺骨を移動することは法律違反となります。進める際にはまず家族や親族と相談し、了承を得ることが重要です。その後、遺骨の改葬先を決め、管理者への相談や行政手続きを行います。墓墓じまいには平均30~300万ほどの費用をかかりますが、リーズナブルな改葬先を選び、複数の業者に依頼することで費用を抑えられます。メリットとしては、お墓の管理費用の節約や心理的負担の軽減、子供や孫への負担軽減が挙げられます。一方、親族とのトラブルや離檀料の発生、遺骨の取り出し不可などのデメリットもあります。「春のお彼岸」をきっかけに、お墓について話し合い、家族の負担を軽減する準備をしてみてはいかがでしょうか。
春のお彼岸~お墓について
